ペンフォールズ　セント・アンリ　シラーズ　2019 ギフト箱入
Penfolds　St Henri Shiraz with Gift Box

ペンフォールズの歴史は1844年、クリストファー・ローソン・ペンフォールド博士と妻メアリーが医療用として酒精強化ワイン造りを開始したことから始まります。1950年代にリリースされた「グランジ」によって、ペンフォールズは世界中にその名を轟かせることとなりました。
セント・アンリ　シラーズは、ペンフォールズの重要なワインの一つです。オーストラリアの高品質な赤ワインの中では珍しく、新樽を一切使用しない独特のスタイルで、グランジと面白い対比を見せています。ファースト・ヴィンテージ1957年。最高品質のブドウを使用し、古い大樽で熟成されます。きれいな果実味が豊かで、ミネラルと酸が感じられます。シルキーでなめらかなテクスチャー。幽玄で気品に満ちたワインです。
実は、セント・アンリは古い歴史を持ちます。1888年から、フランス人のレオン・エドムンド・マズーレによって、ペンフォールズのマギル・エステイト近隣のオルダナで造られていました。その後、1950年代にペンフォールズのシニア・ワインメーカー　ジョン・ダヴォーレンによって、力強いグランジに相対するワインとして、ペンフォールズの名の下に復活したのです。ペンフォールズのワイン醸造チームも特別な思い入れのあるワイン。新樽の影響を受けないこのワインは、果実の品質だけで成り立っていなければならず、同時にペンフォールズのブレンディングの腕前を証明するものでもあります。30年の熟成が可能な並外れたポテンシャルを持つワインです。ワイン・アーク誌でオーストラリアで最も収集されたワインの第3位に選ばれたファンの多いワインです。飲み頃は2024～2045年。

セント・アンリの特徴がはっきりと感じられます。魅力的なシラーズで、いつもシリーズの中で異彩を放つ存在です。新樽の風味は必要なく、古い大樽での熟成によりシラーズの本質が表現されています。最初にダークフルーツ、フレッシュなホイップクリームを添えたブラックベリーやマルベリーのアロマが感じられます。次いで、ザクロやクランベリーといった、食感のある赤い果実の香り現れ、パプリカ、リコリス、トーストしたフェンネルシード、ドライミントのヒントも加わります。きめ細やかなグラファイト、ジビエの風味があり、甘いカスタードの風味が続きます。ほのかな塩味と、唾液を誘う酸味があり、ダークココアを感じるタンニンはシルクのようになめらかです。いつものセント・アンリ同様抑制がきいていて、派手さは必要としません。何十年にもわたって熟成し、美しく発展していくでしょう。

ペアリングは、マッシュルームの煮込み、ラグーソース、じっくり煮込んだラム肩ロース、リブアイのグリル、中華風もち豚カルビなど。チーズは、イングリッシュ・チェダー、ミモレット、グリュイエール、コンテ、スイス・エメンタールなどが合います。