ワイナリー便り
-2026年9月-
2026年9月は、イタリア トスカーナのテヌータ・ルーチェの畑から。
2026ヴィンテージ収穫スタート
- 恵みの雨がもたらした理想的な成熟 -
イタリア トスカーナ、モンタルチーノのテヌータ・ルーチェから、2026ヴィンテージの最新情報が届きました。今夏は高温で乾燥した天候が続きましたが、収穫直前の恵みの雨がブドウ樹を潤し、メルローは良好な成熟状態で収穫を迎えました。現地の畑の様子とともに、醸造責任者 アレッサンドロ・マリーニからのコメントをご紹介します。
メルローの収穫のスタート
イタリア・トスカーナ州モンタルチーノに位置するテヌータ・ルーチェでは、2026ヴィンテージの収穫が例年より早くスタートしました。今夏は高温で乾燥した天候が続きましたが、8月中旬にまとまった降雨があり、ブドウ樹にとって大きな恵みとなりました。8月18日に50mm、21日に20mmの雨が降り、3週間にわたる暑さと乾燥で負担がかかっていた畑を潤しました。収穫直前のこの雨により、ブドウはゆっくりと成熟を進めることができ、品質面でも好影響が期待されています。テヌータ・ルーチェでは8月31日よりメルローの収穫を開始しました。
<醸造責任者コメント>
「収穫前に降った雨はブドウ樹にとって非常に有益でした。水分を十分に吸収したことで、果粒がふくらみ、成熟を緩やかに進めることができました。」
恵みの雨がもたらす品質
収穫前の降雨は、単なる水分補給にとどまらず、ブドウの成熟バランスにも重要な役割を果たしました。成熟が早く進みすぎると、アロマ成分やポリフェノールの形成が十分に行われない可能性があります。しかし今年は適度な降雨によって成熟が緩やかに進み、果実本来のポテンシャルを引き出す環境が整いました。その結果、テヌータ・ルーチェでは十分な糖度と熟度を備えたメルローの収穫が可能となり、タンニンの質にも良い影響が期待されています。
<醸造責任者コメント>
「今年のメルローは、適切な熟度と糖度を備え、より柔らかく心地よいタンニンを持った状態で収穫することができそうです。」
収穫のタイミングの見極め
9月月初時点で、テヌータ・ルーチェではメルローの収穫が始まっています。一方で、サンジョヴェーゼはまだ畑ごとの成熟状況を見極めながら最適なタイミングを待っています。ルーチェのワイン造りでは、それぞれの品種の個性を最大限に引き出すため、収穫時期の判断を特に重視しています。モンタルチーノでは引き続き暖かい気候が続いており、生産チームは日々ブドウの状態を確認しながら収穫作業を進めています。
<醸造責任者コメント>
「メルローの収穫は始まりましたが、サンジョヴェーゼにはまだ早い段階です。それぞれの品種が最適な成熟状態に達するタイミングを慎重に見極めています。」
楽しみな2026ヴィンテージ
収穫は、その年の気候と畑の物語が形になる特別な瞬間です。
今年のテヌータ・ルーチェでは、自然の恵みを受けながらメルローの収穫がスタートしました。これから迎えるサンジョヴェーゼの収穫、そしてワインへと姿を変えていく醸造工程にも注目が集まります。
2026ヴィンテージがどのような個性を表現するのか、ぜひお楽しみに。
(写真:醸造責任者 アレッサンドロ・マリーニ)