ルイ・ジャド　ファミーユ・ガジェ　2020
Louis Jadot　Marsannay Rouge Clos du Roy Famille Gagey

160年を超える歴史を持つブルゴーニュの名門ルイ・ジャド。およそ200haもの自社畑を所有するブルゴーニュ有数の大ドメーヌであるとともに、優れた品質のワインを提供するネゴシアン・エルブールとしても高い評価を受けています。
マルサネ村は、ディジョン市にほど近い、コート・ドールの最北端にあります。「Golden Gate of the Côte de Nuits（コート・ドールの黄金の扉）」と呼ばれ、シュノーヴ（Chenôve）、マルサネ・ラ・コート（Marsannay-la-Côte）、クシェ（Couchey）のコミューンにまたがっています。ブドウ畑は、丘の中腹と山麓（標高255～390m）の最良のエリアに広がっており、東向きの斜面で日の出から真昼まで日照が得られます。マルサネの各地区の土壌は他のコート・ド・ニュイの銘醸地と似た土壌構成をしています。土壌はジュラ紀中期のもので、砂岩、ウミユリ石灰岩、泥灰土、沖積土など、非常に多様です。
「王の畑」の名を持つクロ・デュ・ロワの畑は、マルサネ地区の北側のシュノーヴ村、東向きの斜面に位置しています。土壌は褐色で、砂や小石を含んだ泥灰土、粘土、石灰質土壌で構成され、水はけに優れています。マルサネは現在プルミエ・クリュ以上の格付け畑はありませんが、クロ・デュ・ロワをはじめとした14の畑がプルミエ・クリュの申請をしており、近い将来昇格することが期待されます。その中でもクロ・デュ・ロワは昇格する可能性が最も高いと言われています。北に位置する畑らしくタンニンは豊富ですがなめらかで、繊細なピノ・ノワールの芳香があります。ルイ・ジャドの経営を担うガジェ家が所有する畑です。

ブラックベリー、ドライプルーン、クロスグリを思わせる香りが広がり、やがて熟成を経るとジャコウの香りも感じられるようになります。タンニンは豊富ですがなめらかです。

赤身肉との相性がよく、ローストやグリルした鴨や牛肉などとよく合います。また、中程度の風味を持つチーズにも合います。