ドメーヌ・ツィント・フンブレヒト　リースリング　ソンメルベルグ　グラン・クリュ　2021
Domaine Zind-Humbrecht　Riesling Sommerberg Grand Cru

1959年創業の高品質アルザスワインを造る一流ワイナリー。フンブレヒト家の歴史は1620年に遡り、高名な5つのグラン・クリュを含む40haの自社畑を所有しています。ビオディナミ農法を実践し、畑のテロワールの特長を最大限に表現しています。
2010年に取得した0.32haの小さなグラン・クリュ畑ソンメルベルグは、ニーデルモルシュヴィール村にあり、グラン・クリュを構成するリュー・ディのひとつであるデュデンシュタイン（Dudenstein）の南向きの斜面に位置しています。黒雲母を多く含む花崗岩上の土壌は深く、岩盤が露出しているブランドとは異なります。ランゲンのようにウィンチを使って耕作しなければならないような急勾配の畑です。2013年、ブランドの古いブドウ樹からのマサルセレクションのリースリングを9000～9500本/haの高い植密度で植え替えました。若い樹齢ながら健全で熟度の高いブドウが得られたことから、2019年ヴィンテージの初リリースに至りました。
残念ながら、2021年ヴィンテージの生産量はとても少なくなりました。ブドウ樹は4月の霜と春の悪天候に苦しみましたが、夏の気候は理想的で、ブドウは驚くほど溌剌とした酸味を保ちながら完璧に成熟しました。素晴らしい熟成ポテンシャルを持つワインです。インダイス1（残糖2.8g／L）。

凝縮感があり複雑な香りは、花のニュアンスやシトラスのアロマも感じられますが、いきいきとしたミネラルのノートが多くを占めています。まだ閉じている印象ですが、ソンメルベルグの花崗岩質土壌の影響を如実に受けていることが伺えます。味わいは、印象的な引き締まった酸を中心に構成され、しっかりとした骨格があります。アロマティックなハーブ、さわやかな柑橘類の風味を持つ緻密な味わいで、フィニッシュはとてもドライで張り詰めた印象です。

ホタテ貝、ロブスター、カニ、エビのような、やや甘味を感じるような魚やシーフードなどと合います。