ドメーヌ・ツィント・フンブレヒト　ピノ・グリ　ローテンベルグ　2019
Domaine Zind-Humbrecht　Pinot Gris Rotenberg

1959年創業の高品質アルザスワインを造る一流ワイナリー。フンブレヒト家の歴史は1620年に遡り、高名な5つのグラン・クリュを含む40haの自社畑を所有しています。ビオディナミ農法を実践し、畑のテロワールの特長を最大限に表現しています。
ローテンベルグは、ヴィンツェンハイム村のグラン・クリュ　ヘングストの西から北西に位置する畑です。ローテンベルグは丘の頂上にあたり、西から北西向きの急斜面で、ヘングストが南向きの斜面を構成しています。漸新世の石灰岩土壌の岩盤の上に鉄分を豊富に含むレンガ色の表土があり、「赤い丘」を意味する畑の名前の由来になっています。畑の向きと300m以上と高い標高のため、ブドウの収穫は遅く、美しい貴腐ワインを生み出す畑として知られていますが、凝縮感のあるブドウから複雑な辛口ワインも生産しています。急斜面で表土は非常に薄く痩せた土壌のため、収量は常に低く、それがこの畑のワインのポテンシャルと品質を高めることにつながっています。ブドウはゆっくりと成熟し、理想的な糖度でフェノール類の成熟を得ることができます。この畑のピノ・グリは、ドメーヌで最も酸度が高いピノ・グリのひとつです。 ローテンベルグのワインは、フィネスとエレガンス、完璧なバランスの酸を持ち、白い果実のアロマが常に存在します。ドメーヌはこの斜面に1.7haの畑を所有し、そのうち0.5haはピノ・ブランとオーセロワを栽培し、1.2haはピノ・グリを栽培しています。インダイス1（残糖11g／L）。

香りは熟した白い果実（桃、ネクタリンなど）の繊細なアロマを示します。石灰岩の影響が強く、シャープな柑橘系のニュアンスも感じられます。第一印象はドライで緊張感のある口当たり。とても凝縮感がありますが、豊かな酸により後味は軽やかです。長期熟成が期待できるワインです。