フォンセカ・ギマラエンス　フォンセカ　ヴィンテージ・ポート　1997　750ML
Fonseca Guimaraens　Fonseca Vintage Port

1815年にフォンセカ家が創業、その後、初代のマヌエル・ペドロ・ギマラエンスが事業に参画します。以来、ギマラエンス家は1世紀以上にわたって会社を率い、一流のヴィンテージ・ポート・メゾンとしての評価を確立しました。現在のダヴィド・ギマラエンスに至る6世代にわたり、一貫したハウススタイルと品質を誇るポートワインを造り続けています。
フォンセカ・ギマラエンス社では特別良好な収穫に恵まれた年に、ヴィンテージ・ポートを仕込むことを決定します。その条件は、強さ、奥深さ、熟成の可能性を備えていることです。また、フォンセカ　ヴィンテージ・ポートは、キンタ・ド・クルゼイロ、キンタ・デ・サント・アントニオ、そして、そして、フラッグシップであるキンタ・ド・パナスカルといった素晴らしい畑のブドウを使用しています。これらの畑は、それぞれ特徴的なテロワールを持ち、このワインの際立った品質とハウススタイルに重要な役割を担っています。木樽で熟成させるポートワインとは異なり、ヴィンテージ・ポートは何十年もの間、瓶の中で熟成と発展を続け、ブドウ畑の特徴とプロデューサーの影響の両方をその個性に刻み込みます。
1997年の冬と春は比較的暖かく乾燥していました。2月と3月には平年より気温が高く、早い萌芽をもたらし、すべての畑で結実は良好でした。開花から9月までは頻繁に雨が降ったため、緩やかな成熟期となった一方、収穫期の天候は非常に暑くなりました。収量は例年より約30％少なくなりましたが、ワインの質の高さは、マストの力強さ、グレープ・スピリッツの溶け込みのよさ、力強く魅力的なアロマによって、最初から明らかでした。

リリース当初はラズベリーと新鮮なベリーのアロマ。魅力的なエレガントで複雑な香り。タバコと杉の木のニュアンスもあります。美しい果実味と豊富なタンニンがあり、エレガントで繊細でいて、豊かなワインです。長い余韻が続きます。熟成とともにドライフルーツのニュアンスと複雑さが増します。
クルミ、アプリコットやイチジクなどのドライフルーツはヴィンテージ・ポートとの相性が抜群です。また、ブルーチーズや風味豊かなチーズとともに。
※お飲みになる前に、数時間前にボトルを垂直に立て澱をボトルの底に落とした後、デカンタージュをおすすめします。

※2000年のワイン・アドヴォケイト誌より
濃いルビー／紫色のワインは、フローラルでエキゾチック、華やかなブーケを持ち、甘く肉付きのよいスタイルだが、フォンセカとしてはやや軽めで、重厚さはあまりない。しっかりしたアルコール、甘いタンニン、ベルベットのような質感が、ゴージャスなフィニッシュを生み出している。もっと重量感、骨格、力強さがあってもよいが、これは通常のフォンセカより軽いとはいえ、傑出したワインである。