ドメーヌ・ツィント・フンブレヒト　リースリング　ヘングスト　グラン・クリュ　2021
Domaine Zind-Humbrecht　Riesling Hengst Grand Cru

1959年創業の高品質アルザスワインを造る一流ワイナリー。フンブレヒト家の歴史は1620年に遡り、高名な5つのグラン・クリュを含む40haの自社畑を所有しています。ビオディナミ農法を実践し、畑のテロワールの特長を最大限に表現しています。
グラン・クリュ　ヘングストの畑は、ヴィンツェンハイム村にあり、標高270～370mの南東向きの急な斜面に位置します。小石が多く、水はけの良い土壌です。乾燥して温暖なコルマールの微気候の恩恵を受ける早熟の地区にありますが、ヘングストではブドウの成熟はゆっくりです。ツィント・フンブレヒトでは、10年ほど前、テロワールとブドウ品種との相性を考えた結果、この偉大なグラン・クリュの東向きの部分をゲヴュルツトラミネールからリースリングに改植することにしました。現在の気候の変化に伴い、ヘングストの赤い石灰岩質土壌ではリースリングの相性は非常にポジティブなものであり、2016年にグラン・クリュ　ブランドの畑の古木のリースリングからのマサル・セレクションで植え替えました。2021ヴィンテージが記念すべきファーストリリースとなります。すでに、偉大なテロワールを実感する素晴らしいワインですが、樹齢が上がる今後がとても楽しみです。インダイス1（残糖3.2g／L）。

ミネラル、柑橘類、白い果実（ライム、ベルガモット、洋ナシ）を思わせる繊細な香り。抜栓直後は酸が前面にでていて閉じていますが、時間とともに開いていくでしょう。口に含むと、ヘングストの特徴である力強さと凝縮感が垣間見られ、しっかりとした骨格、焦点の合ったシャープな印象があります。酸味は、豊かなミネラルと凝縮したエキス分のおかげで、うまくワインに溶け込んでいます。長くエレガントなフィニッシュ。長期熟成が期待できます。