ドメーヌ・ツィント・フンブレヒト　ピノ・グリ　クロ・ジェブサル　ヴァンダンジュ・タルディヴ　2016
Domaine Zind-Humbrecht　Pinot Gris Clos Jebsal Vendange Tardive

1959年創業の高品質アルザスワインを造る一流ワイナリー。フンブレヒト家の歴史は1620年に遡り、高名な5つのグラン・クリュを含む40haの自社畑を所有しています。ビオディナミ農法を実践し、畑のテロワールの特長を最大限に表現しています。
クロ・ジェブサルはテュルクハイム村、グラン・クリュ　ブランドの下方に位置する1.3haの小さなクロで、南向きの急な斜面上に多くのテラスがあります。グラン・クリュ　ブランドの麓に位置するため、ブランドの丘に隠れ北風から守られており、暖かく早熟な微気候です。粘土と石膏（gypsum）を豊富に含む灰色の泥灰土石灰岩コイパー（Keuper）の断層上にあり、保水力のある土壌で水分ストレスがかからず酸味のバランスがとれた美しいワインができます。また、深く豊かな土壌は温まるのに時間がかかり、よい成熟プロセスとバランスのとれた酸味を得るのに最適な環境となっています。この立地と土壌のおかげで、貴腐菌の発生が可能になります。豊かな甘口のワインは、このテロワールの重要なスタイルの一つです。年により、ヴァンダンジュ・タルディヴ、またはセレクション・ド・グラン・ノーブルのいずれか、または両方が造られるかは異なります。
2016年は、雨の多い冬と春、乾燥した夏と収穫期という対照的な気候のヴィンテージで、収量を確保できた畑では素晴らしいストラクチャー（酸味・熟度）と複雑なテクスチャーを持つワインとなりました。糖度が低くほとんどのワインが繊細なストラクチャーを持つドライなスタイルとなり、遅摘みスタイルのワインができたのは、このクロ・ジェブサルくらいでした。（残糖49.1g/L）。

甘さのあるワインにしてはとてもフルーティーでエレガントです。豊かな白い果実、桃、アプリコットの風味に、蜂蜜のニュアンスがあります。魅惑的で優しい甘さが感じられます。重すぎることなく、長い余韻が続きます。

繊細な果実を使ったデザート、ブルーチーズなどと合います。