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Go Akimoto


秋元 剛

はじまりは、王妃マリー・アントワネットに献上された1本のプレステージ・キュヴェ。
革命的なスタイルへのオマージュである「RARE CHAMPAGNE」は、過去にわずか12作品しかつくられていない、比類なきシャンパーニュだ。
ボトルのティアラは、厳しい自然条件と制約の中から生まれた勝利のブドウがモチーフ。
そんなレア(稀)な世界観と共鳴するストーリーを、レジェンドの息子として生まれた宿命に自分らしく向き合う、ブランド・ディレクターの秋元剛さんに語ってもらった。


(弊社から取材を依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しております。)

profile

Go Akimoto

AKIMOTO Inc. ディレクター
第58代横綱 千代の富士の長男。日本発インターナショナルファッションマガジン "commons&sense" の広告営業&編集を経て、都内セレクトショップのディレクターを務めた後、AKIMOTO Inc.を2018年4月に設立し独立。千代の富士に関わる様々な企画・運営を行う傍ら、ファッション業界では、ディレクター業の他、PRやキャスティング、スタイリングなど多岐にわたり活動。2021年には、日本橋のラグジュアリーホテル "マンダリン オリエンタル 東京" のアンバサダーに就任。

「ウルフ」と呼ばれた父親譲りの端正な面立ちと、モードもストリートも自在に着こなす感度の高さ。話せば人懐っこく柔らかな物腰で、場の雰囲気をフレンドリーに和ませてくれる。インディペンデント系カルチャー誌の編集部からキャリアをスタートし、インポートブランドを扱うセレクトショップのディレクターも経験。ファッション業界の裏方としてイベントをつくり上げたり、時には撮影モデルに駆り出されたりすることも。「昭和最後の大横綱・千代の富士の長男」という宿命を背負いながらも、秋元剛さんは自分らしく伸び伸びと、好きなアパレルの道で働く自由を選び取ってきた。

「生まれた時から力士になるのが当たり前のように扱われ、強いプレッシャーを受けてきました。周囲の人からは、相撲やらないの? ではなく、やるんだよな? という断定的な言葉をかけられる。それが小さい頃からすごく嫌でしたね。」

相撲どころか、角界とは真逆とも思われるファッションの世界に興味があり、小学校高学年にもなると、自分の着る洋服をあれこれ選んで買いに行くことが、なにより楽しかったという。やがて、同じくファッショニスタとして先陣を切っていた姉の影響もあり、また、手を動かしてものをつくるのも好きだったことから、洋服づくりを学ぶために文化服装学院への進学を決めた。

「父は、いざ僕が進路を考える段になると、好きなことを精一杯やれ、と意志を尊重してくれました。厳しい世界で頂点にまで上り詰めた人ですから、わかっていたんでしょうね。たとえ、DNAを受け継いだ僕に相撲のポテンシャルがあったとしても、本人の意志が伴わなければどうにもならない。自分のいる場所へは到底辿り着けないということを。」

「シャンパーニュは、その場・その時のシチュエーションを特別なものにしてくれるお酒。でも、味わいがとても好きなので、なんでもない日にも飲んだりしますよ。」と、秋元さん。「レア2008」のグラスを手にとり、“シャンパーニュ好き”としての思いを語る。「乾杯の席に合うのはもちろんですが、食事の始まりから終わりまでを通して愉しみたいなと思う。特別でありながらも、ベーシックな懐の深さを持ち合わせているんですよね。」

晴れの舞台にふさわしいハイクオリティな勝負服であると同時に、着心地が良くてつい袖を通してしまう、お気に入りの定番のような。メゾンの性質やシェフ・ド・カーヴのこだわりによって、または造られた年の気候や製法、原料となるブドウの品種によっても、限りない個性が存在するシャンパーニュの世界。それはファッションのクリエイティビティとどこか似ている。なかでも、レア・シャンパーニュが放つ孤高の存在感と精神性に、秋元さんは惹かれるという。

「若い頃って、良いことも悪いことも経験してみたいですよね。そうした選択肢が無限にある人がうらやましかった。僕は、力士になることを選ばなかったかわりに、父の世界に影響を及ぼす行いを一切してはいけないという、境界線みたいなものを感じていました。そういう意味では、人よりも制限の多い環境に縛られてきたかもしれない。レア・シャンパーニュは、厳しいルールの中で他よりも長い熟成期間を経て、ありきたりではない個性を存分に発揮していますよね。制約と自由、伝統と革新性。そうしたバランスに挑戦する気概を感じるというか、だからこそ、ヴィンテージでありながらもフレッシュな空気をまとっているんだろうなと思います。」

ファッションに携わりながら、今は家族で会社を立ち上げ、父・千代の富士が遺した功績を後世に伝える事業にも本腰を入れている。

「編集や営業、バイイングやPRなど、雑誌やアパレルの仕事で学んだ経験と知識が、会社の運営や、相撲界との関わり方にも役立っています。自由に好きなことをやりなさい、と言われて進んだファッションの道が、こうしたかたちで、父の仕事を継承する役割に活かせている。その巡り合わせが、ようやく自分の中でも腑に落ちています。」

かつて九重部屋だった建物を改装し、2023年2月20日にちゃんこ千代の富士をオープン。千代の富士、そして相撲の魅力を体感してもらえるような場に育てたいと、秋元さんは構想を練る。少年時代には背を向けていた父の跡を継ぐという宿命に、自分らしいアプローチで今、真正面から組み合っている。

MY FAVORITE PAIRING

MY FAVORITE PAIRING

タスマニア産スモークサーモンのタルタル色鮮やかな根菜オー・ド・トマトのエスプーマ

フレッシュなサーモンとシャンパーニュは鉄板のマリアージュです。
レア 2008のフレッシュさとミネラル感、トマトの軽やかな酸味とエスプーマの口どけ、柔らかいサーモンとコリコリとした根菜の食感の組み合わせに、ひと口、またひと口と食が進みます。

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